高温域において世界最高の飽和磁束密度(Bs)を実現したMn-Zn系フェライト材料「4Hシリーズ」を開発

 
平成15年3月17日
FDK株式会社
 
Mn-Zn系フェライト材料「4Hシリーズ」
 
 FDK株式会社(社長:鈴木惟司)は、自動車に使用される各種トランスや液晶ディスプレイ(LCD)用インバータトランス等のコイル製品に最適な磁心材料として、高温域において世界最高の飽和磁束密度を有するMz-Zn系フェライト材料の開発に成功しました。

 車載用コイル製品の磁心材料は、エンジンルームの発熱や外気温の変化による苛酷な温度条件下でも充分な機能を発揮するよう、高温でも高い飽和磁束密度を保持することが求められています。また、一般の電気・電子機器に使用されるコイル製品においても、自己発熱等による飽和磁束密度の低下を抑えることができればコイル製品の小型化が可能となるため、高い飽和磁束密度を持つ磁心材料の開発が進められてきました。

 今回開発した新材料は、フェライトの組成を変更することによりキュリー温度(磁性が消失する温度)を高温にシフトさせ、さらに燒結方法の最適化を図ることで、高温域において世界最高の飽和磁束密度を実現しました。本材料をコイル製品に使用した場合、同製品の体積を従来製品*に比べ15~20%小型化することが可能となり、車載用トランスやLCD用インバータトランスなどの高温域で使用されるコイル製品にとっては最適な磁心材料となります。

 FDKでは、本製品を高飽和磁束密度Mz-Zn系フェライト材料「4Hシリーズ」として、先ず、100℃で450mTの飽和磁束密度を持つ「4H45材」と同じく470mTの「4H47材」の2製品を順次市場に投入します。本製品は、山口県にある当社山陽工場で量産技術を確立後、中国の生産子会社である上海FDKへ展開し、車載用やLCD用インバータトランス向けを中心に拡販を進めます。さらに、開発段階では100℃で500mTの飽和磁束密度を持つ材料の試作にも成功しており、本製品についても早期市場投入を図ってまいります。

* 当社製品「6H20材」
 
[特 性]
項目 記号 単位 測定条件 4H45 4H47
交流初透磁率 μi
10kHz 23℃
2000 1200
飽和磁束密度 Bs mT
1000A/m 23℃
100℃
520
450
530
470
コアロス Pcv kW/m3
100kHz 200mT 100℃
450 650
キュリー温度 Tc Tc >200 >200
密度 d x103 4.8 4.8
(本件へのお問い合わせ)
広報・IR室  成重
TEL:03-5715-7402
 

戻る