広温度領域低損失材「6H60材」および高電圧対応パワーフェライト「L47H材」を開発 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成16年12月22日 FDK株式会社 |
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「6H60材」と「L47H材」を使用したフェライトコア | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
FDK株式会社(社長:杉本 俊春)は、高性能トランス用材料として広い温度領域において低損失性能を維持する「6H60材」、および高電圧トランス向け材料「L47H材」を開発いたしました。 トランスやチョークコイルなどの磁心材料は、携帯機器や車載用途の拡大により、高飽和磁束密度(Bs)や低損失(Pcv)など、より高性能な特性が求められています。FDKはこのようなニーズに対応するため、高い飽和密度を維持しつつ、広い温度範囲で低損失性能を維持する材料の開発を進めました。さらに、高電圧トランス向けとして、電気抵抗を大幅に高める材料開発に取り組んでまいりました。 今回開発した広温度領域低損失材「6H60材」は、結晶磁気異方性の温度依存を低減するため、材料成分比の最適化を図るとともに結晶組成の改善を行い、室温においては従来材料に比べ70%、60℃の環境においても50%損失を低減することに成功しました。本材料を使用することにより、HEV向けなど広い温度環境下で使用される機器、液晶パネルなど機器内の温度変化が大きい機器などでトランスの効率を大きく改善することができます。 また、高電圧トランス向けの「L47H材」はNi-Zn系材料を使用しており、キュリー温度や飽和磁束密度を高く維持できるようフェライト成分比率を調整するとともに、結晶粒子が大きく均一になるよう製造プロセス条件を改良することで、従来のMn-Zn系材料より数桁高い電気抵抗と高い磁束密度における低損失を実現しました。本材料を大型液晶パネルなど出力電圧が1,000Vを超えるインバータトランスに使用する場合、端子-コア間などの絶縁距離の問題を考慮する必要がなく、Mn-Zn系のコアを用いた場合とほぼ同等の伝送効率を維持したままでトランスの小型化が可能になります。 両材料の戦列化により、パワーフェライトの領域において、お客様のほぼすべての要求にお応えする材料が整備されたものと考えております。 |
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<特性:6H60材>
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<特性:L47H材>
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