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拡がる電子部品の世界 ~電波吸収体~

                            

 南海電鉄難波駅前に建設中の大阪のランドマーク、2003年秋に竣工予定のパークスタワーにもFDKの技術が使用されています。
 ビルの外壁で、テレビのゴースト対策を担当しているのが、FDKが開発した「電波吸収体」技術です。



建設が進むパークスタワー

なぜ、「電波吸収体」というものが必要になるのでしょうか?
 テレビの画像が二重三重になるテレビゴースト現象の経験はありませんか?
 これは、テレビ局の送信アンテナから発せられた電波がビルの壁で反射したものと、テレビ局から直接届いた電波の両方が各家庭のアンテナで同時に受信されるために起こります。これは反射障害と言われ、特に高いビルで顕著に表れ、障害も広範囲(遠方)に及びます。
 FDKでは、このゴースト現象(反射障害)を防止するための技術を開発し実用化しています。
 ビル外壁の内側にフェライトというセラミックスを敷き詰め、テレビ局からの電波を熱に変えることによってビルからの反射電波をなくしています。熱に変えると言っても熱くなるわけではありません。人間にはまったく感じない、精密な温度計でも測れない程度です。ご安心下さい!
 パークスタワーの場合、生駒山から発せられ、外壁で反射する電波の97%以上を抑制しています。
これにより、新たな超高層ビルによってテレビ画像が乱れることなく、快適な憩いの時間を過ごしていただけるのです。


テレビゴースト発生のイメージ図


スーパーコンピュータを駆使して、
 最先端の製品設計・商品開発を行っています。
 電波吸収体については、下図のように、電波と建物の関係などを計算し、コンピュータグラフィックにより解析しています。
 お客様のご要望や信頼にお応えするため、あらゆる技術開発・商品開発の場面で力を発揮しています。
左:電波吸収体なし 右:電波吸収体あり
(高さ40mの鉄骨建築物での
反射波の影響をシミュレーション)

(2002.12)


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