材料探索技術
高精度な材料探索技術
新しい電池材料を探索するためには、膨大な材料をピックアップして、材料の合成や実験を行うため、非常に長い時間を要します。そのため、最近では計算科学による材料シミュレーションが注目されています。そのひとつである第一原理計算では、物質中の電子の軌道やエネルギーをコンピュータの力を借りて計算し、その結果からさまざまな物質の性質を求め、所望の特性を持つ材料を探索することができます。FDKの独自技術
FDKは、計算を用いた材料開発に長年取り組んでおり、計算の原理と電子構造の理論、結晶学的な観点から製造プロセスまでを考慮した、実践的な研究を行っています。
この手法を用いた例が、Li2CoP2O7の材料開発です。第一原理計算により全固体電池向けの正極材料の探索を行い、下図のLi2CoP2O7を見出しました。Li2CoP2O7は、図の充電カーブの通り、高電位で放電容量150mAh/gを確認しました。
この手法を用いた例が、Li2CoP2O7の材料開発です。第一原理計算により全固体電池向けの正極材料の探索を行い、下図のLi2CoP2O7を見出しました。Li2CoP2O7は、図の充電カーブの通り、高電位で放電容量150mAh/gを確認しました。
Li2CoP2O7の結晶構造
正極材料の充電カーブ