電極特性予測技術

電極設計においては、電気化学容量と導電性を両立させるため、極板を構成する導電助剤やバインダ等の材料の選択に加え、その組織構造の制御が重要になります。この課題を解決するため、近年、電極のミクロ構造を分析・解析して電極材料の最適化を行う取り組みが進んでいます。

FDKでは実際の電極をSEM等で分析解析を行い、そのミクロ構造をデジタルモデル化して、導電助剤や結着剤等の添加剤の種類や量を変えた時の電極特性のシミュレーションを行う技術を開発しています。シミュレーションにより電極内部の導電パスを解析し、導電性の支配要因を明らかにして活物質の粒度分布や導電助剤添加剤の種類、量の最適化に利用しています。